DS証明書の管理
ActiveServerでサポートされるすべての国際ブランドは、CertificatesタブのDirectory Serversページで管理できます。
ユーザーアクセス
ユーザーがDS証明書を管理するには、System adminロールが必要です。
国際ブランド証明書を管理するには:
詳細を表示するには、ページ上部の適切な国際ブランドタブを選択します。
クライアントとサーバー証明書¶
3DS2.0の認証ではDSへのインバウンドとアウトバンドの接続は相互SSL認証される必要があり、ActiveServerはそれぞれHTTPSサーバーとクライアントとして役割を担います。
ActiveServerから国際ブランドのDSに接続する際にはActiveServerはクライアントとしての役割を担います。AReqを送信する際にクライアント証明書を使用しAResを受信します。
もし認証においてチャレンジが必要な場合はActiveServerはサーバーとしての役割を担います。チャレンジ終了後にDSからRReqを受信し最終的な認証結果をActiveServerに通知されます。この接続を相互認証するためにサーバー証明書が使用されます。
証明書は、通常、証明書署名リクエスト(CSR)を提供した後に国際ブランドからダウンロードできます。
証明書の表には以下の情報が記載されています:
Certificate Information - インストールされている証明書の情報
Status - CAによってサインされたか否か。インストールされているCA証明書によってサインされている場合はValid、されていない場合はInvalidを表示します。
Validity - 証明書の有効期限
Issuer - 証明書をサインしたCAのイシュアー名
Hash algorithm - 証明書をサインする際に使用されたハッシングアルゴリズム
Export | Delete - 証明書のダウンロードと削除
以下のクライアント証明書の管理ができます:
CSRの作成¶
CSRの生成を支援するため、ActiveServerはCreate CSRボタンからこの機能を提供しています。ただし、ご希望であれば、Java keytoolのような別の方法を使用して、手動でこのプロセスを実行することもできます。
証明書の内容は、国際ブランドの要件に応じて入力する必要があります。以下のオプションが利用可能です。
- Key size - リクエストのキーのサイズ(ビット単位)
- Common Name – 証明書に使用されるホスト名。通常、完全修飾ドメイン名が使用されます。サーバー証明書の場合はこれはActiveServerのホスト名になります。クライアント証明書の場合は通常サーバー証明書と同じになりますが、国際ブランドによっては違う場合もあります。Common Nameの値はデフォルトでDSに設定されている3DS Server URLのドメイン名になります。
- Organization – 企業または組織の法的な名前
- Organization Unit – グループの部署または部門の名前
- City – 企業がある市区町村
- Province – 企業がある都道府県
- Two letter country code – 国の2文字の略称
- Hash algorithm - CSRの署名に使用されるハッシュアルゴリズム
CSRの作成では、生の証明書コンテンツが作成され、.p10
形式でDownload certificateのボタンが提供されます。
重要
各DSにはクライアントCSRとサーバーCSRの2つのみ保存できます。
CSRをエクスポート¶
CSRをエクスポートはCSRはCSRのコンテンツを.csr
としてダウンロードします。ファイル名は"Common Name"_"国際ブランド名".csrのフォーマットになります。例: api.testlab.3dsecure.cloud_JCB.csr
.
CSRを作成した後のみCSRをエクスポートできます。
CSRを削除¶
CSRを削除した場合CSRのコンテンツとCSRを作成するのに使用された秘密鍵の両方を削除します。
CSRを作成した後のみCSRを削除できます。
警告
CSRを削除した場合削除した後に署名された証明書はインスールできなくなります。
証明書をインストール¶
証明書をインストールは署名されたcertificate contentまたはcertificate fileをインストールできます。
サポートされている証明書のフォーマット:.pfx
, .p7b
, .p12
, .jks
, .pem
。ActiveServerは各ファイルタイプを読み込みます。もし、ファイルにパスワードが必要な場合はCertificateのページでパスワードを入力して下さい。例えば:.p12
はパスワードが必要なファイル形式ですので、インストールする際にパスワードを入力する必要があります。
ActiveServerは.pfx
、.p12
または.jks
のファイルがインストールされた場合はファイルに含まれている秘密鍵を使用して証明書をインストールしようとします。もし、ファイルに秘密鍵が含まれていない場合は現在インストールされている秘密鍵を使用します。秘密鍵の作成の仕方についてはこちらを参照下さい。
もし、国際ブランドがクライアントとサーバーの接続に必要な証明書が1つだけの場合、**Server certificate is the same as the client certificate**オプションを選択できます。これにより、クライアントセクションとサーバーセクションの両方に証明書がインストールされます。
重要
正しい証明書タイプが正しいセクションにインストールされていることを確認するために、ActiveServerは証明書の拡張子X509v3 Extended Key Usageをチェックし、次のチェックを実行します。 * クライアント証明書- TLS Web Client Authenticationの値が必要です。TLS Web Server Authenticationの値がない場合、Server certificate is the same as the client certificateオプションが無効になります。 * サーバー証明書- TLS Web Server Authenticationの値が必要です
インストール (Install)¶
署名済みの証明書は、Installボタンを使用することでインストールできます。
Warning
一度に1つのクライアント証明書のみを持つことができ、別の証明書をインストールまたはインポートすると、現在の証明書が上書きされます。
エクスポートと削除 (Export and Delete)¶
クライアントとサーバーの証明書は、バックアップのためにエクスポートしたり、必要に応じて証明書テーブルから削除アイコンを選択して削除したりできます。
証明書は、次の2つの形式でエクスポートできます。
PKCS12キーストア(秘密鍵を含む.p12) - 証明書と関連する秘密鍵を含む
.p12
ファイルを作成します。オプションで、ファイルのパスワードを含めることができます。証明書のみ(.pem - 証明書のみを含む
.pem
ファイルを作成します。
Deleteは、システムから証明書を削除する前に、証明書の削除を確認するようユーザーに求めるプロンプトを表示します。
警告
証明書の削除は永続的であり、最初にバックアップとして証明書をエクスポートすることをお勧めします。
CA証明書¶
CA証明書は、サーバー/クライアント証明書のCA署名者を検証し、それらが有効なCAからのものであることを確認するために使用されます。 CA証明書はサーバー/クライアント証明書をインストールした際ににCAチェーンが見つかった際に自動的にインストールされます。または、手動でインストールする事も可能です。
関連するCAがインストールされていない場合、クライアントまたはサーバー証明書のStatusはNot Validです。 CAを削除すると、以前のインストールも無効になります。
[証明書のインストール]ボタンには、ローカル証明書ファイルを検索するプロンプトが表示されます。 表示される証明書情報と機能は、クライアントおよびサーバー証明書にCA証明書の**エイリアス**値を追加したものになります。
証明書管理に外部ツールを使用する (Using External Tool)¶
選択したツールを使用して、CSRと秘密キーを生成できます。 OpenSSLを使用した例を以下に示します。
OpenSSLがインストールされていることを確認し、ターミナルを開いて以下を実行します。
RSA秘密鍵を作成します
1
openssl genrsa -out privateKey.key 2048
CSRを生成し、プロンプトに従ってCSRの詳細を入力します
1
openssl req -new -key privateKey.key -out yourCSR.csr
CSRが国際ブランドによって署名されたら、提供された署名済み証明書と国際ブランドCA証明書チェーンを生成された秘密キーと結合します
1
openssl pkcs12 -export -out certifcate.p12 -inkey privateKey.key -in signedcertificate.crt -certfile ca-chain.crt
証明書をインストールする。