インスタンスをアップグレード
アップグレード¶
ActiveServerのアップグレードは、as.jar
を新しいバージョンに置き換えるだけのシンプルなプロセスです。
既存のActiveServerインスタンスを最新バージョンにアップグレードするには:
ActiveServerインスタンスノードを停止します。
ActiveServerディレクトリを開き、ロールバックが必要な場合は、古い
as.jar
ファイルをバックアップ(単純にコピーするか、アーカイブで保存)します。ActiveServerデータベースをバックアップします(バックアップ・プロセスとデータベース固有の要件については、データベースのドキュメントを参照してください)。
新しいActiveServerパッケージをダウンロードし、一時ディレクトリに展開し、
as.jar
ファイルをActiveServerディレクトリにコピーします。ActiveServerインスタンスノードを起動します。ActiveServerは、起動中、必要に応じてデータベースを自動的にアップグレードします。アップグレードプロセスが完了します。
クラスタリング環境でのアップグレード
複数のActiveServerノードが同じデータベースで展開されているクラスタリング環境では、データベースのアップグレードプロセスは次のようになります。 一度に1つのノードのみがデータベースを移行できるように自動的に処理されます。 クラスタ内の残りのノードの起動プロセスは、最初のノードによってデータベースの移行が完了するまでブロックされます。
V1.3.3以降へのアップグレード¶
v1.3.3から、ActiveServerはDSプロファイルをサポートします。これにより、単一のインスタンスが国際ブランドの本番環境ディレクトリサーバーとGPayments TestLabsディレクトリサーバーの両方に接続できます。ただし、ActiveServerをv1.3.3以降にアップグレードするときに確認していただく必要がある2つの重要な更新があります。
- 3DSリクエスターからのAPIリクエストに
trans-type=prod
に追加する。 - GPayments TestLabsがアクセスする追加のポートを構成する。
ActiveServerをv1.3.3にアップグレードすると、デフォルトで、すべての認証APIリクエストがテスト目的の為のGPayments TestLabsディレクトリサーバーに送信されます。本番環境に移行するときに、APIリクエストを国際ブランドのディレクトリサーバーに送信するには、trans-type
クエリパラメータをAPI URLに追加する必要があります。
認証リクエストを国際ブランドの本番ディレクトリサーバーに送信する場合、このパラメーターは InitAuth
、Auth
とEnrol
プロセスに必要です。このパラメーターを指定しなかった場合は、認証リクエストはGPayments TestLabsに送信されます。
例:InitAuth
はhttps//api.testlab.3dsecure.cloud/api/v2/auth/brw/init?trans-type=prod
で呼び出されます。
3DSリクエスターをまずはアップデートしてください
重要すでに本番環境に移行している場合は、アップグレードプロセスをスムーズに進めるために、アップグレードの前に既存の3DSリクエスターコードに trans-type=prod
パラメーターをアップグレード前に追加してください。これにより、アップグレードが行われるとすぐに、既存のすべての実装が、既に構成されている本番DSにAPIリクエストを送信するようになります。
v1.3.3にアップグレードする前に3DSリクエスターに「trans-type=prod」を追加しな買った場合、アップグレード後にすべてのリクエストがTestLabs Directory Serverに送信されます。
現在TestLabsのみを利用している場合、APIリクエストはアップグレード後もTestLabsに送信され続けるため、この手順は必要ありません。
GPayments TestLabsの構成方法¶
TestLabsへの継続的なアクセスが必要な場合は、TestLabs DS通信用に追加のポートを開く必要があります。これにより、稼働中の国際ブランドのDirectory Serverを使用するのと並行してTestLabsでテストできます。追加のポートは、GPayments TestLabs Directory Serverから外部からアクセスできる必要があります。設定は application-prod.properties
に追加する必要があります。以下にプロパティの例を示します:
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 | ##----------------------------------------------------------------- ## GPayments TestLabsのDSポート構成 ## ## GPayments TestLabsディレクトリサーバーからの接続に使用されるDSポート ##----------------------------------------------------------------- ## Visa TestLabs as.testlab.visa.port=9800 ## DS HTTPSリスニングポートを無効にするには、falseに設定します # as.testlab.visa.enabled=false ## Mastercard TestLabs as.testlab.mastercard.port=9801 ## DS HTTPSリスニングポートを無効にするには、falseに設定します # as.testlab.jcb.enabled=false ## American Express TestLabs as.testlab.amex.port=9802 ## DS HTTPSリスニングポートを無効にするには、falseに設定します # as.testlab.amex.enabled=false ## Discover TestLabs as.testlab.discover.port=9803 ## DS HTTPSリスニングポートを無効にするには、falseに設定します # as.testlab.discover.enabled=false ## JCB TestLabs as.testlab.jcb.port=9804 ## DS HTTPSリスニングポートを無効にするには、falseに設定します # as.testlab.jcb.enabled=false |
application-prod.properties
の設定の詳細については、クイックスタートガイドを参照してください。
注釈
v1.3.3にアップグレード後、GPayments TestLabsに関連するすべてのDS設定と証明書を安全に削除できます。または、国際ブランドによって提供される証明書を置き換えるときに、この手順を徐々に完了することもできます。
ロールバック¶
前のバージョンのActiveServerにロールバックする必要がある場合:
ActiveServerインスタンスノードを停止します。
ActiveServerディレクトリを開き、必要に応じて、古い
as.jar
ファイルをバックアップ(単純にコピーするか、アーカイブで保存)します。ActiveServerディレクトリに以前の
as.jar
をリストアします。以前バックアップしたActiveServerデータベースをリストアします。
ActiveServerを起動します。