ActiveMerchantから移行
ActiveMerchantマイグレーション機能により、Business管理者ユーザーはGPayments ActiveMerchant(3DS1 MPI)から加盟店とアクワイアラーのインポートが可能となり、3DS1から3DS2へ容易に移行(マイグレーション)できます。この機能はAdministration interface > Settings > ActiveMerchant Migrationタブからアクセスすることができます。
サポートされているActiveMerchantのバージョン¶
ActiveMerchant v5.1.12以降がサポートされています。
加盟店のマイグレーション¶
すべての加盟店には、加盟店をインポートできるかどうかを示すインポートステータスが割り当てられます。また、ActiveMerchantデータベースでEnabledまたはDisabledであったかどうかを示すステータスも表示されます。これらのオプションの両方を使用して、検索結果をフィルタリングできます。
インポートステータス¶
インポートステータスは、以下の値のいずれかになります:
Already imported - 加盟店はすでにインポートされています。加盟店名と加盟店IDのペアはすでにシステムに存在します。このステータスの加盟店のチェックボックスは無効化されています。
Unavailable - 加盟店を自動的にインポートできないため、手動でインポートする必要があります。手動で加盟店をインポートをご参照ください。このステータスの加盟店のチェックボックスは無効化されています。
Warning - 加盟店は国名、もしくはデフォルト通貨の値がありませんので、デフォルトの値でインポートされます。デフォルトの値はのインポート開始時のポップアップ画面にて指定できます。インポートにより、この加盟店の国名もしくはデフォルト通貨の値は上書きされます。
Available - 加盟店は通常の値で自動的にインポートできます。
手動で加盟店をインポート¶
任意の加盟店の行をクリックし、未入力または不正確な欄に値を割り当て、あるいはその他あらゆる欄を編集することで、手作業で加盟店のインポートを行うことができます。ステータスがUnavailableの加盟店については、この方法がインポートの唯一のオプションです。
アクワイアラーのマイグレーション¶
すべてのアクワイアラーにはImport statusが割り当てられ、アクワイアラーのインポート可否が表示されます。
インポートステータス¶
インポートステータスは、以下の値のいずれかになります:
- Already imported - このアクワイアラーはすでにインポート済みです。アクワイアラーの名前はすでにシステム内に存在します。このステータスのアクワイアラーのチェックボックスは無効化されています。
- Available - このアクワイアラーは、通常の値で自動的にインポートすることが可能です。
マイグレーションの手順 (オンプレミス)¶
以下に、ActiveMerchantからActiveServer(オンプレミス)インスタンスへの段階的な移行プロセスの概要を示します。 ActiveServer SaaSへの移行プロセスへの手順については下記を参照してください。
加盟店とアクワイアラーのマイグレーションプロセスはとても似ています。以下に、加盟店のマイグレーションプロセスの手順を概説します。
ActiveMerchantのデータベースの詳細を
application-prod.properties
ファイルに構成してください。1 2 3 4
as.migration.db.vendor=<ActiveMerchantデータベースのベンダー> e.g. mysql, oracle, mssql, db2 or postgres as.migration.db.url=<ActiveMerchantデータベースのJDBCURL> e.g. jdbc:mysql://<Your My SQL DB Host>:3306/<Your DB Name> as.migration.db.username=<ActiveMerchantデータベースのユーザーネーム> as.migration.db.password=<ActiveMerchantデータベースのパスワード>
application-prod.properties
ファイルに変更が加えられた場合には、ActiveServerインスタンスを再起動する必要があります。Administration interface > Settings > ActiveMerchant Migrationタブに進み、
Connect
を選択し、ActiveServerとActiveMerchantデータベースとの接続を確立します。接続できなかった場合には、エラーが表示されます。加盟店・アクワイアラーのインポートに従って、マーチャントとアクワイアラーのインポートを開始します。
マイグレーションの手順 (SaaS)¶
ActiveMerchantマーチャントとアクワイアラーをActiveServer SaaSに移行するために、ActiveMerchantデータベース内のマーチャントとアクワイアラーをデータファイルとしてエクスポートするオフラインユーティリティツールを提供しています。その後、データファイルをActiveServerがホストするサービスにアップロードし、提供されているUIを使用してインポートできます。
オフラインのユーティリティーツールを取得するにはGPaymentsにお問合わせ下さい。
ユーティリティツールを入手したら、それを解凍して、フォルダー内の
am.migrator.jar
jarファイルをActiveMerchantデータベースにアクセスできる環境に移動します。オフラインユーティリティツールを利用してActiveMerchantからマーチャント/アクワイアラーをエクスポートするには、次のJavaコマンドが必要です。
-
dbUrl
- ActiveMerchantデータベースのJDBC URL。例:jdbc:mysql://<Your My SQL DB Host>:3306/<Your DB Name>
-
dbPassword
- ActiveMerchantデータベースのパスワード。-
dbUsername
- ActiveMerchantデータベースのユーザー名。-
outputDir
- エクスポートされたデータファイルを出力するディレクトリへの絶対ファイルパス。-
dgnId
- これは、Discover/Diners ClubマーチャントにthreeDSRequestorID
を自動的に割り当てる場合に指定できるオプションのパラメーターです。DGNクライアントIDは、加盟店登録をしたエンティティーにDSより発行される静的なIDです。以下は、jarファイルを実行するコマンドの例です。
1
java -jar am.migrator.jar -dbPassword <DB_PASSWORD> -dbUrl <DB_URL> -dbUsername <DB_USERNAME> -outputDir <OUTPUT_DIR>
オフラインツールには、次のルールに従って、該当する場合はGPaymentsに必要な識別子を使用して、カードスキームごとに
threeDSRequestorName
とthreeDSRequestorID
を自動的に割り当てる機能が含まれています。1 2
3DSリクエスターID = BID(DSが定義した3DSサーバーの接頭辞)+ * + マーチャントアクワイアラーID 3DSリクエスター名 = マーチャント名
1 2
3DSリクエスターID = 3DSサーバーのDS定義プレフィックス + _ + マーチャントアクワイアラーID 3DSリクエスター名 = マーチャント名
1 2
3DS Requestor ID = MER 3DS Requestor Name = Merchant Name
1 2
3DS Requestor ID = DGN ID (Provided) + _ + Merchant Acquirer ID 3DS Requestor Name = Merchant Name
1 2
3DS Requestor ID = BIN + "MCT" + Merchant Acquirer ID 3DS Requestor Name = Merchant Name
merchants_export_<yyyyMMddHHmmss>_<i>.data
は、指定したoutputDir
の下に作成されます。これは、ActiveServer管理UIを介してアップロードする必要のあるファイルです。 管理UI>設定> ActiveMerchant Migrationに移動し、アップロードボタンを選択してデータファイルをアップロードします。マーチャントとアクワイアラーのデータベースのサイズによっては、アップロードプロセスに時間がかかる場合があります。 ActiveMerchantのマーチャントとアクワイアラーの数によっては、複数のエクスポートファイルが生成される場合があります。一度に1つのファイルをアップロードし、インポートプロセスを終了して別のファイルをアップロードしてください。アップロードが完了したら、マーチャントとアクワイアラーのインポートに従って、マーチャントとアクワイアラーのインポートを開始します。
加盟店・アクワイアラーのインポート手順¶
インポートしたい加盟店 / アクワイアラーのチェックボックスにチェックを入れます。すべての加盟店をインポートしたい場合には、テーブルヘッダーのチェックボックスにチェックを入れます。これにより、テーブル内のすべてエントリーが選択されます。
ステータスがUnavailableの加盟店
インポートステータスがUnavailableの加盟店は、必須欄のいずれかが未入力または無効となっているため、自動的にインポートを行うことはできません。これら加盟店のインポートについては、マニュアルインポートセクションをご覧ください。
インポートボタンを選択すると、以下のようなダイアログがポップアップします。
インポートステータスがWarningの加盟店を選択している場合には、このダイアログで、デフォルト値を選択してインポートに使用するよう求められます。未入力欄がある加盟店が複数存在し、同じデフォルト通貨または国名の入力が必要である場合に、この機能は便利です。
Importボタンを選択して、インポートプロセスを開始します。プロセスが終了して、確認ダイアログが表示されるまでお待ちください。確認ダイアログが表示される前にページから離れるなどの理由で、プロセスが中断してしまった場合、すでにインポート済みの加盟店はすべて保存済みとなり、次回改めてインポートを実行する際には、Import StatusがAlready importedとなっています。
よくある質問¶
ActiveMerchantは実行中にしておく必要がありますか?¶
マイグレーションの際、ActiveMerchantを実行中にしておく必要はありません。ActiveServerまたはオフラインツールが、ActiveMerchantデータベースにアクセスできればマイグレーションを実行できます。
マイグレーションによって、ActiveMerchantデータベースは影響を受けますか?¶
いいえ。マイグレーションプロセスでは、構成済みのActiveMerchantデータベースから読み取りを行うだけで、現在のActiveMerchantのデータベースのデータは影響されません。
加盟店またはアクワイアラーは、すべて1回のセッションでインポートする必要がありますか?¶
いいえ。マイグレーションプロセスは複数回実施することができます。ActiveServerがActiveMerchantデータベースに接続するたびに、加盟店またはアクワイアラーの情報の存在が検出された場合には、自動的にImport StatusがAlready importedに設定されます。